2007年11月5日
この資料は、米国バクスターインターナショナルインクが2007年10月16日(米国現地時間)に発表しましたプレスリリースを日本語に翻訳再編集し、皆様のご参考に供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。
2007年10月16日、米国イリノイ州ディアフィールド発
バクスターインターナショナルインク(NYSE: BAX)は、遺伝子組換え型ADAMTS13の開発および製造販売に関する契約を財団法人化学及血清療法研究所(以下、化血研)と締結したことを本日発表しました。ADAMTS13は体内で分泌される血液凝固にかかわる酵素です。生物工学技術を用いた遺伝子組換え型ADAMTS13の開発は、バクスターの前臨床研究および特殊疾患の治療法に関する開発のパイプラインを強化するものです。血中のADAMTS13の欠損に起因する血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura, TTP)は、全身の血管に多血小板血栓ができる重篤な疾患で、生命にかかわる場合もあります。遺伝子組換え型ADAMTS13は、TTPとそれに関連する疾患の治療薬として開発されており、将来的には、その他の適応症についても検討する予定です。今回の契約により、バクスターは、アンメットニーズに対する治療法として、新規の遺伝子組換え型たん白製剤を独占的に開発することが可能になります。
「当社の開発のパイプラインに、遺伝子組換え型ADAMTS13が加わることを喜ばしく思います。TTPおよびその他の血液凝固障害に対する遺伝子組換え型ADAMTS13の機能を証明することにより、血栓疾患の新たな治療法を提供できる可能性があり、当社の研究開発のパイプランを一層強化することになります」と、バクスターバイオサイエンス事業部グローバルR&Dバイスプレジデントであるハルトムート エーリッヒ(Hartmut Ehrlich M.D.)は述べています。
血管が損傷すると、損傷部位に血小板血栓が形成されることにより、出血を抑えたり、止めたりします。血小板の付着は、自然に分泌される血中のフォンヴィレブランド因子(VWF)とADAMTS13の媒介により起こります。ADAMTS13は、フォンヴィレブランド因子の機能を制御し、止血に重要な役割を果たす酵素です。
今回の契約により、バクスターは、化血研の遺伝子組換え型たん白にかかわる知的財産権を実施することが可能になり、遺伝子組換え型ADAMTS13の知的財産権の独占的ライセンスを全世界において取得します。ただし、日本においては、遺伝子組換え型ADAMTS13の商業化について、バクスターが化血研と独占的ライセンスを共有します。バクスターは、契約締結時の前払金に加え、遺伝子組換え型ADAMTS13の新薬治験許可(IND)申請時、第II相および第III相試験開始時、生物学的製剤承認(BLA)申請時、米国食品医薬品局(FDA)による承認時において、目標達成報奨金を化血研に支払います。
ADAMTS13がバクスターの前臨床のポートフォリオに加わることは、バクスターの特殊治療薬の基盤に合致します。バクスターは、血友病やその他の免疫不全症を含む血液疾患の治療薬のリーディングカンパニーとして、血液成分の分離・精製技術および遺伝子組換え技術を活用し、たん白製剤を先駆的に開発しています。戦略的な業務提携と自社の研究開発を通し、画期的な技術と治療法のポートフォリオを拡大することにより、バクスターは、世界の血友病治療をリードしています。