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ニュースリリース

 
 

3月11日は世界腎臓デー
ビデオ「腹膜透析患者さんの大西洋ヨット単独横断」の配信を開始

 

2010年3月10日
  

毎年3月第2木曜日は、国際腎臓学会(International Society of Nephrology, ISN)と腎臓財団国際協会(International Federation of Kidney Foundations, IFKF)により、「世界腎臓デー」(公式HP:www.worldkidneyday.org)と制定されています。バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ジェラルド・リマ)は、「世界腎臓デー」を応援し、腎臓の大切さと腎臓病について、広く皆さんに関心を持っていただくための活動を支援しています。

その取り組みの一環として、バクスターは、ビデオ「腹膜透析患者さんの大西洋ヨット単独横断」の配信を3月10日に開始します(www.baxter.co.jp)。このビデオは、慢性腎不全患者さんが腹膜透析療法を続けながら、大西洋ヨット単独横断に果敢に挑戦し、みごと成功する実話をまとめたものです。「3週間の冒険の孤独と喜びを同じ病気とともに生きる人に捧げたい。この冒険のことを多くの腎臓病患者さんに知ってもらいたい」というご本人の想いを伝えるため、世界腎臓デーに際し紹介するものです。

近年、糖尿病や高血圧の世界的な増加にともない、腎臓病および腎不全に進行する患者さんが増えていることから、腎臓病に関する啓発や在宅療法を含めた治療の普及促進がますます重要となっています。

現在、世界の糖尿病患者数は2億4,000万人以上にのぼり、2025年までに推計3億8,000万人が糖尿病に罹患するといわれています(※1)。米国では179万人が糖尿病と診断されており、その医療費および労働損失等にともなう間接コストは、総額1,740億ドルにのぼり、米国の医療費の約5分の1を占めています(※2,3)。また、米国では糖尿病患者の約40%が腎臓病を発症するとされ、腎臓病も心血管疾患等の合併症のリスクを増大させます(※4)。現在、米国の慢性腎臓病(CKD)患者は2,600万人にのぼり、さらに何百万人もの予備群がいるといわれています(※5)。日本の慢性腎臓病患者数は1,330万人、そのうち積極的な治療が必要な患者数は600万人規模と推測されています。

近年の研究結果では、病状と透析療法について、腎臓専門医から早期に説明を受けた腎臓病患者さんは、治療開始年における死亡リスクが著しく低下したことが示されています(※6,7)。また、治療の選択肢について事前に説明を受け、自由に治療法を選択できる場合、在宅療法を選択する腎臓病患者さんが多いことも明らかになりました。

さらに、在宅治療である腹膜透析を受けている患者さんは、通院治療である血液透析を受けている患者さんに比べ、治療に対する満足度がより高く、腎臓病による生活への影響がより少ないという研究結果も複数報告されています(※8,9)。在宅透析療法は、通院治療に比べ拘束が少なく、仕事を続けたり、家族と過ごしたり、あるいは社会活動に参加したりする時間をより自由に使うことができます。

バクスターは、腎臓病の早期発見や治療の大切さ、食事に関するアドバイスとレシピをはじめ、腎臓病に関する正しい知識をより多くの方々に得ていただくため、「腎臓病なんでもサイト-Kidneydirections」(http://www.kidneydirections.ne.jp/)を運営しています。

バクスターは、医療関係者や患者さんを支援し、腎不全の治療法を提供するだけでなく、「世界腎臓デー」を応援し、腎臓病治療に貢献するための活動を続けてまいります。

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease, CKD)について



腎臓には、血液中の老廃物をろ過して尿に排泄し、血液中の水分や塩分のバランスを一定に保つ機能があります。また、赤血球の量や血圧、骨の代謝をコントロールする機能もあります。腎臓が徐々にその機能を失うことを慢性腎臓病といいます。

しかし、重症化するまで自覚症状は少なく、本人が知らないまま腎機能が低下し、透析療法に至る危険性もあると推測されます。実際に、社団法人全国腎臓病協議会(全腎協)とバクスターが透析患者を対象に実施した調査では、自覚症状がきっかけで腎臓が悪いと気づいた患者は、わずか20.7%しかいないことが明らかになっています。また、病気を放置して失った腎機能は二度と回復しません。現在、日本では成人約450人に1人が透析治療を受け、その数も年々増加しています。

また、近年、生活習慣病患者の増加に伴い、糖尿病や高血圧に起因する慢性腎臓病患者が増加しています。日本透析医学会のデータによると、透析導入患者のうち、糖尿病性腎症と高血圧に起因する腎硬化症の患者が占める割合は、1988年から20年間で25.5ポイント増加し、2008年には53.7%にのぼっています。このように、慢性腎臓病は生活習慣とかかわりの深い病気であるにもかかわらず、腎臓病に関する情報が広く普及していないことが現状といえます。

腎臓病は、尿検査と血液検査により、早期発見することができます。そして、適切な治療により、病気の進行を抑制することができます。

腹膜透析(PD)について



腹膜透析とは、腹膜に囲まれた腹腔に透析液を出し入れして、血液中の老廃物や水分を取り除き、血液をきれいにする透析療法です。自宅や職場などで患者本人や介護者が操作を行い、一般的に通院は月1~2回程度です。就寝中に器械により自動的に行う方法(Automated Peritoneal Dialysis, APD)と日中に4~12時間ごとに行う(1回の治療は30分程度)方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis, CAPD)があります。医療機関において実施されたある調査では、透析療法について十分に適切な情報が提供された場合、約60%の患者さんが腹膜透析を選択したことが明らかになっています。

 
  1. The International Society of Nephrology and the International Federation of Kidney Foundations, World Kidney Day: Prevalence of Disease, http://www.worldkidneyday.org/page/prevalence-of-disease
  2. American Diabetes Association, Diabetes Statistics 2007, http://www.diabetes.org/diabetes-basics/diabetes-statistics/
  3. The Centers for Disease Control and Prevention, Diabetes Statistics and Research: Frequently Asked Questions, http://www.cdc.gov/diabetes/faq/research.htm#4
  4. The International Society of Nephrology and the International Federation of Kidney Foundations, World Kidney Day: Prevalence of Disease, http://www.worldkidneyday.org/page/prevalence-of-disease
  5. National Kidney Foundation, Chronic Kidney Disease (CKD), http://www.kidney.org/kidneyDisease/ckd/index.cfm
  6.  Bradbury B., et.al., “Predictors of Early Mortality among Incident US Hemodialysis Patients in the Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study (DOPPS),” Clinical Journal of the American Society of Nephrology, no. 2 (2007), 89-99.
  7. Hasegawa T., et. al., “Greater First-Year Survival on Hemodialysis in Facilities in Which Patients Are Provided Earlier and More Frequent Pre-nephrology Visits,” Clinical Journal of the American Society of Nephrology, no. 4 (2009), 595-602.
  8. Carmichael P, et. al. “Assessment of quality of life in a single centre dialysis population using the KDQOL-SF questionnaire.” Qual Life Res, (2000), 9:195-205.
  9. Kutner NG, et. al. “Health status and quality of life reported by incident patients after 1 year on haemodialysis or peritoneal dialysis.” Nephrol Dial Transplant, (2005), 20:2159-2167.

バクスター株式会社について

 バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化した世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオサイエンステクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。
本件に関するお問合せ先

バクスター株式会社 コーポレートコミュニケーション部

 
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