腹膜透析ナビ開設~腹膜透析を安全、安心に実施するために患者さんやサポートする方を支援する 情報満載~

報道関係者向けプレスリリース
  • 患者さんの腹膜透析に対する知識を高め、治療手技など自己管理を支援するための情報を掲載  

  • 手技を確実に行って頂くことで、安全な在宅治療の継続を支援  

  • その他日常生活を送るためのお役立ち情報も掲載し、生活の質向上に寄与

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Japan -

報道関係各位

バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下「バクスター」)は、2022年11月4日、弊社腹膜透析製品をご使用されている患者さんとそのサポートをする方々のためのウェブサイト「腹膜透析ナビ(https://jp.mypdnavi.com)」を開設しました。

本ウェブサイトでは、腹膜透析を行っている患者さんやそのサポートをするご家族、介護者などが、在宅で腹膜透析を安全に実施していただくための情報が掲載されています。加えて、腹膜透析を続ける際に参考となる生活面の情報なども掲載しています。それらにより腹膜透析治療を行いながら、より充実した生活を送れるよう支援することを目的にしています。また、掲載されている情報は、医療機関で実施される腹膜透析導入のための教育プログラムを補完し、教育内容を充実させる一助としてもご活用いただけます。

主な掲載内容

  • これから腹膜透析をはじめる方へ: 清潔のポイントや出口部ケアなど、腹膜透析をスムーズに始めるための情報
  • 困った!という時に: 緊急時や災害時の対応方法
  • より良い腹膜透析生活を維持するために: 運動や食事など、腹膜透析を行いながら、快適に生活を送るための情報

ウェブサイト開設に際して、監修者である東海大学医学部付属八王子病院 内分泌代謝内科 石田真理先生は、次のように述べています。
「日本では慢性透析療法を受けている患者数は 34 万人と言われています1。透析を受ける年齢は徐々に高齢化しており、次第に通院が困難となってくる状況も想定されます。自宅での生活を生涯続けたい場合には自宅でできる腹膜透析はひとつの選択肢となり得ると考えています。ライフスタイルにあわせた腹膜透析を行いながら、生活を安全に快適に楽しむためにも正しい情報をまず理解することが重要です。」

また、腎臓病患者さんを支援し、様々な活動を行われているNPO法人腎臓病サポート協会理事長 雁瀬美佐さんのコメントは、次の通りです。「自宅で行う腹膜透析は、家庭や家族、趣味や仕事時間を優先でき、患者さんのライフスタイルにあわせて行えます。ご自身の治療管理とご家族の協力も必要ですので、ご一緒に正しい情報を習得することが重要です。」

透析療法のパイオニアであり、在宅透析治療である腹膜透析を初めて実用化した米バクスターインターナショナルインクの日本法人であるバクスターは、腹膜透析(Peritoneal Dialysis;PD)および血液透析(Hemodialysis;HD)の両面から日本の透析治療を50年以上にわたって支えてきました。治療管理、治療選択の啓発を通じて、これからも腎臓病患者さんが自分らしい生活を送れるよう貢献してまいります。

腹膜透析ナビ トップページ イメージ


■腹膜透析(Peritoneal Dialysis; PD)について
腎臓の機能は一度失われると、回復する事が難しい病気です。 腎臓の機能が10%以下になると、透析や移植など腎臓の代わりに老廃物を除去する“腎代替療法”が必要となります。腎代替療法である透析療法には、腹膜透析(Peritoneal Dialysis; PD)、血液透析(Hemodialysis; HD)といった2つの治療法があります。

そのうちの一つである腹膜透析は、1982年に日本で承認された透析療法の選択肢の一つで、生体膜である腹膜で覆われている腹腔(ふくくう)と呼ばれる部分に腹膜透析液を一定時間貯留後、排出することで血液中の老廃物や余分な水分を除去する透析療法です。この透析には患者さんの就寝中に機械を使って腹膜透析液を自動的に交換するAPD(Automated Peritoneal Dialysis、自動腹膜透析)と、日中に数回透析液を交換するCAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis、連続携行式腹膜透析)という方法があります。

腹膜透析の特徴

  • 毎日緩やかに透析を行うので、腎臓の働きに近い安定した透析療法といわれています
  • 安定した状態であれば通院は月1~2回程度
  • 自宅や職場、学校などで患者自身や家族が透析液の交換を行うので、生活スタイルに合わせた治療が行えます
  • 個人差があるものの、透析導入後でも残っている腎臓の働きをより長く保つことができます

■バクスター株式会社について
バクスター株式会社は世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。2019年、日本法人設立50周年を迎えた当社は腹膜透析、血液透析に関わる透析製品事業分野、吸入麻酔薬や急性血液浄化治療を始めとするホスピタルプロダクト事業分野、局所止血材や癒着防止吸収性バリアを中心としたアドバンスサージェリー事業分野を軸に医薬品、医療機器のリーディングカンパニーとしてイノベーティブな製品とサービスを提供し、日本の医療現場に貢献して参ります。
https://www.baxter.co.jp
 
■バクスターインターナショナルインクについて
バクスターインターナショナルインクは、日々、数百万もの患者さんおよび医療従事者・介護者に、クリティカルケア、栄養関連、腎臓関連、病院および手術製品などの主要なポートフォリオを提供しています。当社は、90年以上の長きにわたり、患者さんの生命を守るイノベーションとそれを実現する医療従事者が交わる重要な領域において事業を行っています。世界中の従業員は、100カ国以上で使用されている製品、技術および治療法により、医療を飛躍的に進展させてきた豊かな伝統を礎に、次世代の革新的なヘルスケアイノベーションを推進しています。詳しくはhttps://www.baxter.com/をご覧ください。またTwitter、LinkedIn、Facebookでも発信しています。
 
1 日本透析医学会 2020年末の慢性透析患者に関する集計https://docs.jsdt.or.jp/overview/index.html
2 腎不全 治療選択とその実際 2022年版 
3 一般般社団法人 全国腎臓病協議会HPより