コーポレート・レスポンシビリティ・レポートが重要である理由

「企業責任」という言葉の意味

「企業責任」とは、企業の存在がこの世界に影響を及ぼすものであることから、企業にはステークホルダーたちのために社会的・環境的・経済的価値を継続して創出する責任を負っていることを指しています。この責任は、地球環境を保護するという従来からある持続可能性への取り組みだけでなく、企業が他者の暮らしや生命に影響を及ぼすことから、さらに社会全体のことを考えて取り組む必要があるという考えに進化しています。バクスターは責任ある企業市民として、従業員が生活し、働いている地域社会とそこにいる人々のために、有意義な変化をもたらすことを目指し取り組みを行っています。

CRレポートの役割

CRレポートは、すべてのステークホルダーに対して、企業がどのように価値を創出しているか、ということを定期的に共有する機会となります。単に企業の利益だけではなく、患者さん、顧客、従業員、事業を行う地域社会、投資家、そしてさらに多くの人々に関わる、長期的かつ全体的な価値創出について伝えるものなのです。 

まずCRの目標を設定し、その進捗を共有していくこと。そして透明性をもって組織として私たちが何を表明するか、どんな活動を行うかを伝え、世界をより良くするために皆さんと相談していくためのものなのです。

バクスターでは、ヘルスケアに対するアクセスを得ることのできない人々の状況を改善すること、私たちの製品や事業の持続可能性を改善していくこと、職場での包括性を強化し、多様性を推進すること、従業員エンゲージメントを促進していくこと、そしてさらに多くのことに焦点を当て注力しています。


CRレポートは、すべてのステークホルダーに対して、企業がどのように価値を創出しているか、ということを定期的に共有する機会となります。単に企業の利益だけではなく、患者さん、顧客、従業員、事業を行う地域社会、投資家、そしてさらに多くの人々に関わる、長期的かつ全体的な価値創出について伝えるものなのです。


なぜCRレポートは重要なのか

CRレポートは、信頼を構築し、責任説明を果たすためのものです。CRの優先事項と目標を設定することならびに、これらに関係する活動の詳細情報やデータを提供することによって企業の価値を表明し、ステークホルダーの信頼を得ていく上での一助としています。

CRレポートの読者とは?どんな情報が求められているか

顧客、購買者グループ、従業員、環境活動団体、投資家コミュニティなどの幅広い方々がCRレポートを読んでいます。

レポート内の情報は、顧客の購買に関する意思決定に影響を与える場合があります。多くの見込み顧客は、取引を検討する際の重要な確認事項として、企業の持続可能性への取り組みを確認する質問票を用い、場合によっては設置している持続可能性審議委員会による審査を行うこともあります。また、最も働きがいのある企業となるための取り組みを紹介することは能力の高い人材を確保し、維持していくためにも有益なのです。

近年、投資家コミュニティは、投資先として企業を評価する上で環境・社会・ガバナンス(ESG)の項目をますます重視しています。私たちのCRレポートには、ESGを重視した投資家向けの有益な指標として、患者さんの安全と品質について、ヘルスケアへのアクセス向上や求めやすい製品価格の設定がなされていることについて、倫理と法令順守について、サプライチェーンの持続可能性とマネジメントについて、取締役会の構成、そして地域社会にもたらしている影響などについて掲載しています。社会的責任を伴う投資には、こうした分野等の明確な情報の公開が重要視されているのです。

また、第三者機関が、CRレポートに記載するデータに基づいた企業実績をランク付けし公開しています。特にダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)や3BL Mediaの企業市民ベスト100といった主要企業リストに名を連ねることは、企業責任を果たすことにおいて優れていることを裏付ける一助となり、ステークホルダーからの信頼を高めることに繋がります。バクスターは、DJSIの創設以来、毎年インデックスに記載されている唯一の米国企業であると同時に、2020年現在、2009年以来毎年3BLの「企業市民ベスト100」に選ばれている21社のうちの一社となっています。

すべての企業がCRレポートを作成しているのですか?

いいえ。しかし多くの企業がCRレポートを作成しています。Sustainable Investments Instituteによる最近の調査をみると、S&P 500の企業のうちの78%がサステナビリティレポートを発表しています。CRレポートへの取り組みは、バクスターにとって長きにわたる優先事項であり、1992年に最初の環境レポートを発表して以来、サステナビリティレポート、後に現在発表しているCRレポートへと形を変え進化しています。

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