ニュースリリース
腹膜透析患者の在宅療法支援に向け、セコム医療システム株式会社および医療法人社団鳳優会と協力
2010年11月9日
バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ジェラルド・リマ)は、腹膜透析患者さんが在宅で円滑に腹膜透析療法を継続することができるよう、セコム医療システム株式会社および医療法人社団鳳優会と協力し、在宅療法を支援していくことを本日発表しました。
人口の高齢化の進展にともない、また、医療費抑制の観点からも、在宅医療はますます重要視されており、その推進と機能の強化は急務とされています。2010年度診療報酬改定の骨子では、患者が安心して在宅医療を受けることができるよう、在宅医療を提供する医療機関を充実させることや、患者のニーズに応じた訪問看護を推進することが明記されています。
国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料(2010年版)」によると、2010年現在、日本における65歳以上の高齢者の数は人口の23.1%を占め、2030年には31.8%、2050年には39.6%になると予測されています。また、社団法人日本透析医学会の「わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在」によると、日本における慢性透析患者さんの2009年末現在の平均年齢は65.76歳であり、その数は290,675人にのぼり、毎年約1万人ずつ増加しています。
腹膜透析療法は、自宅や職場など社会生活の中で治療を行うことができる腎不全の治療法です。1983年に日本での使用が認められて以来、在宅で治療を続けながら社会復帰が実現できる透析療法として定着し、患者さんのQOL向上に寄与しています。バクスターは、長年培ったノウハウを活かし、腹膜透析製品の販売のみならず、治療を支えるサービスや、学術・生活情報の提供に取り組み、患者さんや医療関係者を支援しています。
バクスターが腹膜透析患者さんを対象に実施したアンケート*によると、「拘束時間が少ない」ことや「自宅で透析療法を行え、通院が少ない」ことなどが腹膜透析のメリットとしてあげられています。一方、腹膜透析導入時には、「自宅で自分ひとりで行えるだろうか」、「操作をきちんとできるだろうか」といった在宅で透析療法を行うことへの不安を抱えている患者さんがいることも明らかになっています。
そこで、バクスターは、患者さんが在宅で円滑に腹膜透析療法を開始し、継続することができるよう、セコム医療システム株式会社の協力のもと、在宅療養支援診療所として専門性の高い医療法人社団鳳優会が開設する荏原ホームケアクリニック(東京都品川区)と在宅療法を支援していきます。バクスターは鳳優会に対して、腹膜透析療法にかかわるノウハウを提供し、鳳優会は腹膜透析患者さん向けの訪問看護サービスを試験的に開始し、患者さんの教育や治療の管理体制を充実させます。
鳳優会とバクスターは、在宅腹膜透析療法とそのサービスの提供を通して、今後も引き続き、患者さんのQOL向上に貢献できるよう取り組んでいきます。
* バクスター株式会社発行PD患者さんのための情報誌「スマイル」2008年夏号および2010年春号読者ハガキアンケート
腹膜透析について(概要)
腹膜透析とは、腹膜に囲まれた腹腔に透析液を出し入れして、血液中の老廃物や水分を取り除き、血液をきれいにする透析療法です。自宅や職場などで患者本人や介護者が操作を行い、一般的に通院は月1~2回程度です。就寝中に器械により自動的に行う方法(Automated Peritoneal Dialysis, APD)と日中に4~12時間ごとに行う(1回の治療は30分程度)方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis, CAPD)があります。医療機関において実施されたある調査では、透析療法について十分に適切な情報が提供された場合、約60%の患者さんが腹膜透析を選択したことが明らかになっています。
セコム医療システム株式会社について
セコム医療システム株式会社は、健康・医療・介護分野において顧客(患者)本位の革新的かつ高品質なサービスを提供することで、あらゆる不安のない社会を実現していくことをめざしています。今回、在宅医療クリニックの運営支援サービス・在宅医向けコールセンターサービス・ユビキタス電子カルテを通じて腹膜透析療法の支援に協力します。
医療法人社団鳳優会について
医療法人社団鳳優会は、病気や疾患をお持ちになっていても住み慣れた自宅において安心して療養生活を送りたいという方々に対し、適切かつ専門的な医療を提供していくことを目指し、現在都内に4つの在宅療養支援診療所を開設しています。24時間体制で365日休むことなく訪問診療・緊急往診・訪問看護に取り組んでいます。
バクスター株式会社について
バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化したグローバルヘルスケア企業、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオサイエンステクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。
本件に関するお問合せ先
バクスター株式会社 コーポレートコミュニケーション部
(03) 6204 3680
または
(03) 6204 3768
