腹膜透析Q&A

イラスト

バッグ交換はどこで行えますか。

清潔で、静かで、邪魔の入らない場所を確保できれば、家の中、職場、学校、車の中、旅先などで交換できます。

国内・海外旅行はできますか。

毎年、多くの方が旅行を楽しんでいます。
腹膜透析の場合、旅行先に薬剤などがあれば透析ができますから、旅行中に透析施設へ行く必要はありません。海外旅行には、個人で行く場合もありますが、旅行会社が企画する「CAPD患者さん向けツアー」に参加される方もいます。

食事制限はありますか。

透析を始めた後でも、残っている腎臓の機能を守り、体調を良好に保つためにも、食事制限は必要です。保存期の食事療法を緩やかにした程度と考えた方がうまくいきます。腹膜透析(PD)の場合は、透析液に糖分が含まれていますので、エネルギーは控えめに。ただし、カリウムは透析液の中に出てしまうので、野菜や果物の制限は緩やかです。

腹膜に透析液を入れると、どんな感じがしますか。

成人の場合、通常2Lの透析液を入れます。
腹膜透析を始めたばかりの頃は少しお腹が重たいように感じる方もいますが、すぐに慣れてきます。

APD装置をセットした後は、何をするのですか。

器械が自動的に透析液の交換をしてくれますので、朝まで何もせずに、眠ることができます。専用のキットを使用すれば、途中で透析の中断をすることも可能です。

APD治療中に寝返りをうって液が入らなくなったりすることはありませんか。

ほとんどありません。
透析中に問題があれば、安全機構によりブザーが鳴り、器械が異常の原因をメッセージで知らせてくれます。それでも原因がわからない時は、病院または24時間サービスのCAPDコールセンターに連絡をして、指示を受けます。

これから父(75歳)が透析を始めますが、透析療法によって、家族の役割はどのように違うでしょうか。

高齢者の場合、本人の意志以外に、患者さんの背景、病態、協力者の有無などを十分にふまえて、透析方法の選択をする必要があります。いずれの透析方法でも、家族の協力が必要となりますので、患者さんと主治医とご家族でよく話し合って決めることが大切です。

腹膜透析(CAPD/APD)
(1)月1-2回の通院の付き添い。
在宅医療ですから通院が少なく、本人やご家族の負担が少ないです。

(2)バッグ交換のお手伝い。
患者さん自身がバッグ交換できない場合には、本人に代わってどなたかが毎日バッグ交換をします。バッグ交換操作は難しいことではありません。
特にAPDでは、夜寝る前にセットし朝取り外すだけですから、昼間や夜間の時間は自由に使えます。

血液透析
(1)週2-3回の通院の付き添い。
病院での透析なので通院回数が多く、本人やご家族の負担が大きいです。

(2)食事制限を守った食事。
血液透析では食事制限が厳しいので、その範囲内での献立が必要です。
医学的には、循環器系の合併症、あるいは高血圧の方には、24時間連続して行う腹膜透析のほうが適している場合があります。間欠的な血液透析では、心臓への負担や血圧の変動があるからです。

私は糖尿病性腎不全で、視力が弱く、手先がうまく動かないのですが、腹膜透析は可能ですか。

(1)操作は、専用の器械を使用すれば可能。
腹膜透析では、患者さん自身が透析を行います。視力障害や手先の不自由な方のために、バッグ交換時のチューブとの接続を、紫外線殺菌しながら自動的に行う器械があります。

(2)医学的な腹膜透析の特徴
糖尿病性腎症の患者さんの場合、心不全、視力障害、心筋障害および脳血管障害などの合併症を伴う場合が多く、腹膜透析は以下のような特長をもっています。

  • 血液を体外循環しないので、血圧の管理が容易。
  • 急速な体液の変化がないため、心血管系に対する影響が少ない。
  • 24時間透析のため、良好な血糖コントロールが可能。
  • 常時ヘパリンを使用しないため、眼底出血を起こしにくい。

満10歳の子供が慢性腎不全になりました。これまで通り学校へ通いたいと言っているのですが、可能ですか。

イラスト血液透析では、病院で透析を受ける必要があるため、早退などのスケジュールの調整が必要になる場合があります。一方、腹膜透析(CAPD/APD)では、時間的拘束、地理的拘束が比較的少ないため、学業の継続、社会生活の継続が可能です。昼休みに保健室などでバッグ交換ができれば、腹膜透析でも他の児童と一緒の生活ができます。その他の利点としては、腹膜透析では血液透析に比べて食事制限が緩いため、正常に近い成長が得られること、シャントや穿刺不要であることもあげられます。

現在、小児の場合では、70%近くが腹膜透析を行っています。

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バクスターと腹膜透析療法がテレビ番組「賢者の選択」で紹介されました
腎臓サポート協会 腎臓病なんでもサイト