エクストラニール

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現在本邦で市販されている標準的な腹膜透析液は、浸透圧物質としてブドウ糖を使用しています。通常、低ブドウ糖濃度 (1.36%) 透析液を用いて治療を行いますが、腹腔からブドウ糖が吸収されるため1日に必要な除水量が得られないことがあります。その場合、中・高濃度ブドウ糖濃度 (2.27%、3.86%) 透析液を必要に応じて用いる、もしくは透析液の貯留時間を短くし、その分バッグ交換回数を増やす処方が一般的です。ただし、このような場合、透析に費やす労力の点で患者の負担を増やすことが懸念されます。

以上の状況から、長時間貯留において限外濾過を維持できるブドウ糖に代わる浸透圧物質の探索が行われ、高分子浸透圧物質であるイコデキストリンが腹膜透析液に適することが見出されました。

イコデキストリンは、分子量が大きいため、腹膜を介して急速に吸収されることもなく、主として膠質浸透圧物質として作用し、血漿との等浸透圧を維持しながら限外濾過効果をもたらすことが可能です。

本剤による臨床試験を国内にて実施した結果、8~12時間の長時間貯留時に除水効果が得られる腹膜透析液として有用性が確認され、2003年4月に承認されました。

エクストラニール 腹膜透析液