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背 景
腹膜透析患者では体液状態が悪化すれば,腹膜透析継続率および患者生命予後が低下する。ブドウ糖ポリマーであるイコデキストリンを用いた透析液では,長時間貯留で限外濾過量(除水量)が増加することが知られている。
目 的
イコデキストリン透析液が体液状態を改善するか否かを明らかにするために,2.27%ブドウ糖透析液とイコデキストリン透析液を対比した,多施設,無作為化,二重盲験,比較対照研究を実施した。
対象と方法
尿量が750mL/日以下で,腹膜透過性がhigh transporterに属し,高血圧があり,2.27%ブドウ糖透析液を使用せざるを得ない50名の患者を,2.27%ブドウ糖透析液使用群とイコデキストリン透析液使用群に無作為に割り付け,1
,3 ,6 か月時点で評価した。
結 果
体重はイコデキストリン透析液群で減少,対照群では増加した。総体水分量にも同様の差が認められ,イコデキストリン透析液群では細胞外液量が減少したと考えられ,3
か月時点では除水量およびNa除去量も有意に増加,一方,尿量は 6 か月時点でも高く維持されていた。以上から,イコデキストリン透析液を長時間貯留に用いることで残腎機能を悪化させることなく体液量の状態を改善することができることが示された。
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