業務効率の向上、患者さんのためのイノベーションの加速、株主価値の推進を目的とした戦略的実施計画をバクスターが発表

報道関係者向けプレスリリース
  • 今後12~18ヵ月以内に、腎臓病領域事業と急性期領域事業のグローバルビジネスユニットを独立させ、米国株式市場上場企業を設立

  • 戦略を明確化し、業務効率を向上させ、将来の成長を加速させるために、事業モデルと製造拠点を簡素化

  • バイオファーマ・ソリューションズ事業に関する戦略的選択肢を検討し、焦点を明確することで、資本構造を改善

  • 本日午前7時30分(CST)に投資家向け電話会議を主催

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報道関係各位

この資料は、米バクスターインターナショナルインクが2023年1月6日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集したものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。

2023年1月6日、イリノイ州ディアフィールド-世界をリードするメドテック企業であるバクスター・インターナショナル(NYSE:BAX)は、本日、同社の業務効率を高め、長期的なパフォーマンス向上を推進し、イノベーションを加速させ、すべてのステークホルダーのために付加価値を生み出すことを目的とした包括的な戦略的実施計画を発表しました。これらの変更には、同社の腎臓病領域事業と急性期領域事業のグローバルビジネスユニット(GBU)を独立させて米国株式市場上場企業を設立すること;基礎となるビジネスパフォーマンスを高めるためコマーシャルおよび製造拠点を簡素化すること;そしてバイオファーマ・ソリューションズ(BPS)事業に関する戦略的選択肢の見直しを含め、バクスターの資本構造を改善するためのさらなるポートフォリオに関する実施案が含まれます。

会長兼最高経営責任者のJosé (Joe) E. Almeidaは次のように述べています。「バクスターの変革の流れの中、私たちは大きな転換点にあります。」「ヘルスケアを取り巻く環境は、かつてないほどダイナミックに変化しています。過去1年以上に及ぶ学びの中で、弊社全体と事業モデルを抜本的に見直す必要が出てきました。これらの重大な実施計画は、「患者さんの生命を守る」という使命を追求するなかで、私たち自身に求めているレベルのパフォーマンスとイノベーションを将来実現するために必要なものです。」

Almeida氏は続けて次のように述べています。「本日発表する戦略的実施計画は、これら各事業体とそこで働く大変真摯な弊社社員が、今後順調に軌道に乗るための一助となると確信しています。これらの決定がどのような影響を及ぼすかを認識するには時間がかかりますが、焦点を明確化し、革新的な精神を刺激し、また最も重要なのは、私たちに信頼を寄せてくださる患者さん、医療従事者、株主、その他のステークホルダーの皆様に最善の結果を残すためには、これらの決定が不可欠であると考えています。」

独立したキドニー・ケア社(仮称)の新設

バクスターの腎臓病領域事業と急性期領域事業は、世界の腎臓病業界におけるリーダーです。独立した上場企業である新キドニー・ケア社は、腎臓病治療領域のパイオニアかつリーダーとして、バクスターの70年近くの歴史をさらに築きあげてくれるでしょう。同新会社は、今後も世界中の医療従事者に信頼されるパートナーとしての役割を果たし、70ヵ国以上で年間100万人以上の患者さんを中心に捉えています。

新キドニー・ケア社は、自社の既存の主力製品ポートフォリオや地理的に多様な拠点、広範囲に及ぶ事業展開、さらに家庭、クリニック、集中治療室(ICU)で提供される自社の治療法をサポートする強固なサービスを活用することができます。独自に優先すべき投資案件が持て、経営管理の焦点をもつ独立企業として、新キドニー・ケア社は、成長の機会を追求し、イノベーションに投資するためのより良い位置づけを確保することができます。

同社の事業は、今後3年間にわたり複合年間ベースで3%から4%の成長が見込まれる、合計約150億ドルの市場セグメントで展開されます。同社は、活動する事業において主導的な地位を占め、有意義な財務規模を有し、短期的および長期的に利益を拡大する機会を得ることになります。2021年には、これらの事業の売上高は世界全体で約50億ドルとなりました。

バクスターの業務を簡素化する新しいオペレーティング・モデル

ここ数年にわたり、バクスターは、ヘルスケアを変革するというビジョンを実現する能力を強化するために多くのイニシアチブを実行してきました。これらの目標をさらに達成するために、バクスターは腎臓病領域事業と急性期領域事業の分社化と並行して新たなオペレーティング・モデルの構築に取り組んでまいります。

簡素化されたモデルを最終決定し導入することで、バクスターは環境の変化に迅速かつ効果的に対応できるとともに、患者さんのためのイノベーションを推進する能力を強化することができる、より統合された機敏な組織となることが期待されます。この簡素化された構造により、レジリエントなサプライチェーンの構築、バクスターの製造拠点との連携の強化が実現し、業務および優先する投資に対応する組織として向上するはずです。この組織再編の一環として、バクスターは製造拠点の最適化を含む構造改革を開始する予定です。バクスターは、これらの取り組みについて、2023年2月9日に開催する第4四半期決算の電話会議で、詳細を説明する予定です。

組織再編と新キドニー・ケア社の分社化が完了した後も、バクスターの市場をリードする事業は、合計1000億ドル以上規模を維持し、今後3年間に複合年間ベースで約3%の成長が見込まれ、大規模かつ成長している領域で競争を続けていくことになります。通年で保有していたものと仮定したヒルロム分を含め、プロフォーマ・ベースでの2021年のこれらの事業(腎臓病領域と急性期領域を除く)の年間売上高は約110億ドルでした。バクスターではJoe AlmeidaがCEOを続投します。

バイオファーマ・ソリューションズ(BPS)事業に関する戦略的選択肢の検討

バクスターは、売却やその他の分社化の選択肢も含め、BPS事業に関する戦略的選択肢を検討しています。BPSは、医薬品およびバイオテクノロジー企業に受託製造サービスを提供しており、実績があり、品質に対する高い評価を得ています。同事業には、継続的な成長機会がありますが、そのビジネスモデルおよび顧客重視の観点から、バクスターの他のポートフォリオとの戦略的な整合性は限定的です。 この事業の売却や、その他の戦略的アクションの可能性は、バクスターの重点領域の合理化に寄与し、債務返済を含む資本配分の優先順位に従った資本の再配分の機会を提供するものです。

最新の戦略的および資本配分の重点領域

オペレーティング・モデルの再設計と分社化により、バクスターはより強力な病院ソリューションとコネクテッドケア企業として生まれ変わります。より重点を絞った事業として、バクスターは、製品、治療法、およびコネクティッドケアプラットフォームの独自の組み合わせにより、すべてのステークホルダーに価値を提供し、ビジョンを加速させる戦略的投資を行うためのより良い位置づけを確立できます。

成長性が見込めるより戦略的な機会における研究開発投資を増やすことで、売上の成長を加速し、患者さんや顧客により良いサービスの提供、社員に新たな機会を提供するために、バクスターはイノベーションを推進していきます。また、製造ネットワークやシステムの最適化により利益プロファイルを改善し、価値を創出しながら、マーケティング、営業、事業開発への投資を拡大する機会に期待しています。

取引の詳細

バクスター取締役会は、腎臓病領域事業と急性期領域事業から成る資産と負債を保有する新会社の普通株式をバクスターの株主に分配することにより、腎臓病領域事業と急性期領域事業を独立させ、上場企業を設立する計画を進めることを承認しました。バクスターは、今回の分社化が、バクスターおよびその株主にとって米国連邦所得税法上、非課税となることを目指しています。

バクスターは、バクスター社取締役会からの最終承認、Form 10での有価証券届出書の提出とその効力、内国歳入庁(IRS)の裁定または弁護士からの関連税務意見の受領、十分な資金調達の完了、労使協議会およびその他の従業員代表団体との協議、および必要な規制当局の承認を含め、慣例的条件を満たした上で、12~18ヵ月以内に分社化を完了する予定です。

バクスターは、分社化に関する詳細情報および関連する財務情報など、分社化の進捗に応じて最新情報を提供する予定です。これらの情報は、米国証券取引委員会に提出されるForm 10による有価証券届出書の別紙に記載される予定です。

バクスターは、投資適格格付けを維持することを目標としています(今回の組織再編および分社化の実施後を含む)。新キドニー・ケア社のリーダーシップ、ガバナンス、資本構造、配当などについては、後日発表予定です。 BPS事業の分社化、オペレーティング・モデルの簡素化、または売却やその他の戦略的取引が、上記、あるいは全体に記載されている方法で、もしくは期間内に完了するとの保証はありません。

顧問

Perella Weinberg Partners LPおよびJ.P. Morganがバクスターの財務顧問を務めています。
Sullivan & Cromwell LLPがバクスターの法律顧問を務めています。

投資家向け電話会議の詳細

バクスターは本日2023年1月6日午前7時30分(CST)に、投資家向け電話会議を開催し、今回の発表について話し合う予定です。電話会議は、最高経営責任者のJoe Almeidaおよび最高財務責任者のJay Saccaroが主催します。ウェブキャストには、バクスターウェブサイトwww.baxter.comのインベスター・リレーションズ(Investor Relations)のセクションにあるリンクからライブでアクセスできます。今回および今後の投資家向けイベントやウェブキャストの詳細については、www.baxter.comでご確認ください。

バクスターについて

バクスターは、日々、数百万もの患者さんおよび医療従事者・介護者に、クリティカルケア、栄養関連、腎臓関連、病院および手術製品などの主要なポートフォリオを提供しています。当社は、90年以上の長きにわたり、患者さんの生命を守るイノベーションとそれを実現する医療従事者が交わる重要な領域において事業を行っています。世界中の従業員は、100カ国以上で使用されている製品、技術および治療法により、医療を飛躍的に進展させてきた豊かな伝統を礎に、次世代の革新的なヘルスケアイノベーションを推進しています。詳しくはhttps://www.baxter.com/をご覧ください。またTwitterLinkedInFacebookでも発信しています。

 

Non-GAAP Financial Measure

This press release includes the company's unaudited 2021 pro forma net sales as if its acquisition of Hillrom and the proposed spinoff of its Renal Care and Acute Therapies businesses had occurred as of January 1, 2021. Pro forma net sales is a non-GAAP financial measure. It has been provided for illustrative purposes only and does not purport to represent what the company's net sales would have been if the acquisition and proposed spinoff had occurred on January 1, 2021 and is not intended to project its net sales for any future period. Additionally, there is no guarantee that the proposed spinoff (which is subject to the satisfaction of customary conditions) will be completed. The following is a reconciliation of pro forma net sales to the corresponding GAAP measure, net sales, for the year ended December 31, 2021 (in millions):

Baxter net sales as reported  $12,784
Hillrom preacquisition net sales 2,790
Less: Renal Care and Acute Therapies net sales  (4,682)
Pro forma net sales $10,892

 

Non-GAAP financial measures may enhance an understanding of the company's operations and may facilitate an analysis of those operations, particularly in evaluating performance from one period to another. Management believes that non-GAAP financial measures, when used in conjunction with the results presented in accordance with U.S. GAAP and the reconciliations to corresponding U.S. GAAP financial measures, may enhance an investor's overall understanding of the company's past financial performance and prospects for the future. This information should be considered in addition to, and not as a substitute for, information prepared in accordance with U.S. GAAP.

Forward-Looking Statements

This press release includes forward-looking statements concerning the company's financial results and business development, transformation and regulatory activities (including the proposed spinoff of the company's Renal Care and Acute Therapies businesses, the simplified operating model and the potential sale or other strategic transaction involving the company's BioPharma Solutions business). These forward-looking statements are based on assumptions about many important factors, including the following, which could cause actual results to differ materially from those in the forward-looking statements: the ability to effect the transactions described above and to meet the conditions related thereto; potential uncertainty during the pendency of the transactions that could affect the company’s financial performance; the possibility that the transactions will not be completed within the anticipated time period or at all; the possibility that the transactions will not achieve their intended benefits; the possibility of disruption, including changes to existing business and employee relationships, disputes, litigation or unanticipated costs in connection with the transactions; uncertainty of the expected financial performance of the company or the new kidney care company following completion of the spinoff transaction; negative effects of the announcement or pendency of the transactions on the market price of the company's securities or on the financial performance of the company; evolving legal, regulatory and tax regimes; changes in general economic and/or industry specific conditions; actions by third parties, including government agencies; demand for and market acceptance of risks for new and existing products (including challenges with the company’s ability to accurately predict changing customer preferences, which has led to and may continue to lead to increased inventory levels); continuity, availability and pricing of acceptable raw materials and component parts (and the company's ability to pass some or all of these costs on to its customers); inability to create additional production capacity in a timely manner or the occurrence of other manufacturing or supply difficulties (including as a result of a natural disaster, public health crises and epidemics/pandemics, geopolitical crises, regulatory actions or otherwise); product development risks (including any delays in obtaining required regulatory approvals or failures to obtain such approvals or ones associated with evolving regulatory requirements); product quality or patient safety concerns (leading to product recalls, withdrawals, launch delays, warning letters, import bans, sanctions, seizures, litigation, or declining sales); the impact of global economic conditions (including the ongoing war in Ukraine, the related economic sanctions being imposed globally in response to the conflict, potential trade wars and global inflationary pressures) and public health crises and epidemics, such as the ongoing coronavirus (COVID-19) pandemic, on the company and its employees, customers and suppliers, including foreign governments in countries in which the company operates; fluctuations in foreign exchange and interest rates; the adequacy of the company's cash flows from operations and other sources of liquidity to meet its ongoing cash obligations and fund its investment program (including as a result of any ratings downgrade); accurate identification of and execution on business development, additional portfolio optimization and R&D opportunities and realization of anticipated benefits (including the acquisitions of Cheetah Medical, Seprafilm Adhesion Barrier, specified OUS rights to Caelyx/Doxil, full U.S. and specific OUS rights to Transderm Scop, PerClot, Hillrom and certain rights to Zosyn in the U.S. and Canada); breaches or failures of the company's information technology systems or products, including by cyberattack, unauthorized access or theft; loss of key employees or inability to identify and recruit new employees; future actions of regulatory bodies and other governmental authorities, including FDA, the Department of Justice, the SEC, the New York Attorney General and foreign regulatory agencies, including the continued delay in lifting the warning letter at the company's Ahmedabad facility; the outcome of pending or future litigation, including the opioid litigation and ethylene oxide litigation or other claims; proposed regulatory changes of the U.S. Department of Health and Human Services in kidney health policy and reimbursement, which may substantially change the U.S. end-stage renal disease market and demand for the company's peritoneal dialysis products, necessitating significant multiyear capital expenditures, which are difficult to estimate in advance; failures with respect to compliance programs; future actions of third parties, including payers; U.S. healthcare reform and other global austerity measures; pricing, reimbursement, taxation and rebate policies of government agencies and private payers; the impact of competitive products and pricing, including generic competition, drug reimportation and disruptive technologies; the ability to enforce owned or in-licensed patents or the prevention or restriction of the manufacture, sale or use of products or technology affected by patents of third parties; global, trade and tax policies; any change in laws concerning the taxation of income (including current or future tax reform), including income earned outside the U.S. and potential taxes associated with the Base Erosion and Anti-Abuse Tax or the Build Back Better framework; actions taken by tax authorities in connection with ongoing tax audits; and other risks identified in Baxter's most recent filings on Form 10-K and Form 10-Q and other SEC filings, all of which are available on Baxter's website. Baxter does not undertake to update its forward-looking statements unless otherwise required by the federal securities laws. 

 

Baxter, Caelyx, Doxil, PerClot, Seprafilm, and Zosyn are trademarks of Baxter International Inc. or its subsidiaries.

Transderm Scop is licensed to Baxter International Inc. or its subsidiaries.

Any other trademarks or product brands appearing herein are the property of their respective owners.